スマホの機種変更 SIMの入れ替えからデータの移行まで詳しく解説!!

同じスマホを長年使っているとバッテリーの減りが早くなったり、新しいアプリに対応していなかったりなど、様々な問題が起きてきます。現在のMVNO(格安SIMの契約をしている事業所)には満足しているが、そろそろ機種を変更したい。

そういう方に現在使用しているSIMをそのまま新しい端末に入れ替える方法をご紹介します。

その際、現在のスマホに入っているデータはどうなるのか?という疑問に対する回答や、端末を交換する上での注意点、端末のみの入手方法、SIMのサイズ確認・サイズ変更、SIMの交換方法、新しい端末での通信設定、データの引継ぎ方法など、詳しくご紹介いたします

SIMとは何か

SIMは契約情報が記録されたICカード

まず、SIMとは何なのか、ということからご説明します。

SIMとはスマホの中に入っている、契約者の電話番号やメールアドレスなど、回線の契約情報が記録された小さなICカードのことです。

利用者を特定する役割もあり、SIMが端末に入ることで、その端末で電話をしたり、インターネットを利用できるようになります。

 

端末自体には契約者情報が記録されておらず、端末の中にSIMを入れて初めて電話やメール、インターネットができるようになります。

 

現在のSIMを新しい端末に入れ替えることで、電話番号や料金プランなど現在の契約状況のまま、新しい端末で通話やインターネットできる利用できるようになります。

 

SIM入れ替えの前に知っておくべきこと

 現在の端末のデータは新しい端末に移行できる。ただし、引継ぎが必要

現在端末に入っている写真や音楽、アドレス帳、アプリなどのデータは新しい端末に移行できます。ただし、SIMを入れ替えただけではデータは移行されない為、データの引継ぎが必要です。

SIMに入っているのは契約者情報で、それ以外のデータはすべて端末の方に記録されている為、SIMを入れ替えても写真などのデータは移行されません。データを移行するには現在の端末から新しい端末への引継ぎが必要になります。引継ぎ方法は、「3.5 データの移行」で詳しくお伝えします。

SIMが新しい端末に合わない場合がある

docomo、au、softbankの三大キャリアはそれぞれ自社の端末には自社のSIM以外対応しません。auのSIMをdocomoで購入した端末に入れてもauの端末として使うことはできず、通話やインターネットは利用できません。

MVNOはdocomo、au、softbankのいずれかの回線を借りており、格安SIMはMVNOが通信回線を借りているキャリアの端末で使用できます。

SIMフリーといって、どのキャリア、どのMVNOのSIMでも使用できる端末もあります。

また、三大キャリアの端末も、半年間使用し続けるとSIMロックを解除することが出来、どのキャリア、どのMVNOでも使用できるようになります。

しかし、キャリアが同じでもSIMに端末が対応していなかったり、SIMフリーやSIMロック解除した端末でもSIMが合わない場合があります。SIMカードの大きさや対応周波数が違えば、そもそもSIMが入らない、ということや、入っても使えないということがあります。

こういった失敗をしない為に、端末はネットではなく店舗で購入することをオススメします。SIMカードのサイズに関しては変更が可能です。その方法は、「3.2  SIMのサイズ確認・変更」で詳しくお知らせします。

データ容量・契約プランは引き継がれる

現在のデータ容量や契約プランなどの契約情報はSIMカードに記録されているため、SIMを新しい端末に入れ替えるとそれらも引き継がれます。当月に現在の端末で使用したデータ量と新しい端末で使用したデータ量の合計が、当月の使用データ量になります。今月、1GBのデータ通信を行い、端末を入れ替えてから更に1GBのデータ通信を行うと、1GB+1Gで今月2GBのデータ通信を行ったことになります。

 契約プランは自動で現在のモノがそのまま引き継がれます。

SIMを新しい端末に入れ替える

端末の購入方法

多くのMVNOでは新規契約、MNP(他社から電話番号を変えずに乗り換え)の時にしか新しい端末を購入できません。

新しく端末を購入する方法には以下の方法があります。

・ヨドバシカメラやヤマダ電機などの家電量販店や端末メーカーの公式サイト、アマゾンなどのネットショップなどで端末単体を新品で購入。また、一部MVNOでは端末単体の販売も行っています。欲しい端末がどこで購入できるかネットで検索してみましょう。

・ヤフオクなどのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリ、オンラインショップなどで中古端末を購入。SIMフリーの端末を中古で安く手に入れるなら、スマホのマーケット(スママ)をオススメします。動作保証サービスがあり、初期不良が合った場合には返金して貰えます。

中古端末を購入する際は注意点も多いので、「※中古端末を購入する際の注意点」に記載します。

・MNPまたは新規契約を行い新しいSIMカードとセットで端末を購入。MVNOでしか取り扱っていない機種もあります。ただし、MNPする場合は手数料2000~3000円、最低利用期間を過ぎていないと違約金数千円~数万円が掛かります。

中古端末を購入する際の注意点

中古の端末を購入する場合、いくつかの注意点があります。

 ・テザリングが使えない場合がある

テザリングとはスマートフォンのデータ通信を利用し、パソコンやゲーム機、カメラなどをインターネットに繋ぐことです。テザリング機能つきのスマホを使えば、ルーター代わりにして外出中にパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。

auのiPhoneを格安SIMで使う際、ほとんどの場合このテザリング機能は使えません。また、docomo、softbankのiPhone5など古い機種を中古で買った場合、テザリング機能を利用するにはiOSをアップデートする必要があります。

また、docomoのAndroidを格安SIMで使う際も、ほとんどの場合テザリングは使えません。

 ・盗品などが出回っており、使用できない場合がある

中古端末には白ロム、赤ロムというものがあります。

・白ロム

以前の利用者の情報が完全に消去された状態の中古品で、利用するのに全く問題がない端末です。

・赤ロム

以前の利用者の端末代が未払い、または盗品であるなどの事情で利用できない状態の端末のことです。

中古で買った端末が赤ロムだった場合、購入費が無駄になってしまいます。三大キャリアのiPhoneなどの場合、購入する前に15桁のIMEI番号を出品者に尋ね、そのキャリアに問い合わせることで確認できます。

始め白ロムだったとしても、後に盗品とわかり赤ロムになってしまうこともあるので、返金保証のあるショップを利用することをオススメします。

・盗難防止用ロックされており、使用できない場合がある

iPhoneの盗難防止用ロック(アクティベーションロック)がロックされていると、ユーザーのappleIDとパスワードがないと解除できません。ネットオークションなどでアクティベーションロックされたiPhoneを購入してしまうと、出品者からIDとパスワードが聞き出せなかった場合、ロックを解除できず使用できません。

・バッテリーが劣化している場合がある

中古で端末を購入すると、バッテリーが劣化し電池の減りが早くなっている場合があります。バッテリー交換には費用がかかり、数日かかる場合もあります。シリアル番号で検索し

製造年数を調べ、できる限りバッテリーの劣化していない端末を購入することをオススメします。

・SIMロック解除できず、格安SIMを使用できない場合がある

docomo、auでは契約者本人しかSIMロック解除できません。SIMロック解除された端末を購入して下さい。

SIMのサイズ確認・変更

SIMには、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3つのサイズがあります。

新しく購入しようと思っている端末が現在持っているSIMのサイズに対応しているか確認してください。

端末が持っているSIMのサイズに対応していない場合、SIMのサイズを変更することができます。

・サイズを小さくする

SIMカッターでSIMカードを切り取ることで、サイズを小さくすることができます。この方法は、キャリアのSIMでも格安SIMでも可能です。SIMカッターは300円~1000円で家電量販店やネットショップなどで購入可能です。

安い製品は特定のサイズのSIMを特定のサイズに切ることしかできませんが、高い製品は多くのサイズに対応しています。サイズさえ間違えなければ、誰でもほぼ確実に切断できます。

SIMカッターを使用せずにハサミやカッターナイフを使い自分でSIMを切る方法もあります。

切りすぎると端末に認証されなくなる可能性がありますが、少しの誤差なら大丈夫です。SIMカードの端子部分を傷つけてしまうと端末に認証されなくなる可能性があるので注意して下さい。

*SIMカードは変更できますが、SIMカードは解約時に返却しなければなりません。その際にSIMカードが切断されていると損害金や手数料がかかる場合もあります。

・サイズを大きくする

SIMアダプターを使えばSIMのサイズを大きくすることができます。アダプターは数十円~数百円で、家電量販店やネットショップで購入できます。格安で売られているものは端末に認識されない場合があるので、あまり安すぎるものはオススメしません。

・店頭でのSIM交換

SIMカードは店頭に持っていくと、2000円~3000円の手数料が掛かりますが交換して貰うこともできます。MVNOには交換に数日かかるものもありますが、1000円の即日発行手数料を支払えば、その場でサイズ変更して貰えます。

SIMの差し替え方法

iPhoneのSIMカードの差し替えはSIMピンを使います。

iPhoneのSIMピンは購入時にiPhone本体が入っていた箱に入っています。SIMピンをiPhone右側面の小さな穴に強く押し込むとカチッという音がしてトレイが飛び出てきます。飛び出たトレイを引き抜いて、SIMカードを交換してください。

Androidも同じ手順で行いますが、バッテリーボックスの中にSIMカードが格納されている機種もあります。裏蓋を開け、バッテリーを外してSIMカードを交換して下さい。

古い機種の場合はキャップがついているだけというモノもあります。キャップを開け、爪でトレイを引っ張り出してSIMカードを交換してください。

・交換時の注意点

iPhoneは表面を上に向けてSIMピンを入れ、トレイを引き出してください。Androidは反対に、裏面を上に向けてトレイを引き出してください。トレイが設置されている向きが逆なので、間違えると中にSIMが入っている場合落として紛失したり、傷つける可能性があります。

IC部分には決して触れないでください。IC部分を素手で触るとデータが破損してしまうことがあります。

また、ICチップが汚れてしまうと正常に機能しなくなる恐れがあります。

静電気も故障の原因になるので注意してください。

SIMカード交換時は必ず端末の電源を切ってください。電源が入ったままだとSIMのデータが飛んでしまうこともあるようです。

SIMカードを端末に入れる際、向きを間違えると端末が認識しません。

万一SIMカードが汚れた場合は柔らかい布で優しく拭き取って下さい。ティッシュで拭くと余計に繊維が付き汚れることがあります。

SIMピンを挿しているのにトレイが出ない場合は、SIMピンが端末に対して垂直に入っていない可能性があります。また、SIMピンを押し込む力が弱過ぎる可能性もあります。少しずつ押し込む力を強くしてください。

・SIMカードが認識されないときの対処法

SIMカードを入れても「不正なSIM」や「SIMカードが挿入されていません」という表示が出ることがあります。その際は以下の対処法を試みて下さい。

・端末の電源を入れ直す。

・SIMカードを取り出し、再度挿入してみる。

・一度機内モードにしてから元に戻してみる

まずは端末の電源を一度切り、入れ直してみて下さい。

それでもSIMカードが認識されなければSIMカードを一度取り出し、入れ直してみて下さい。その際、SIMカードに汚れが付着していないか確認してください。

それでも認識されなければ、端末を一度機内モードにして下さい。その機内モードを解除すると、端末がSIMを認識することがあります。

・SIMピンを紛失した場合

SIMピンは家電量販店、100円ショップ、ネットショップなどでも購入可能です。また、ゼムクリップの先を伸ばせばSIMピンとして代用することもできます。

通信設定を行う

通信設定のことを「APN設定」とも呼びます。

中古の端末を購入した場合、元の使用者がすでに設定登録している可能性もあります。

 

自分で設定する場合は、iPhoneの場合は各MVNOのホームページからAPNを直接ダウンロードするだけで設定できます。Androidの場合は各MVNOのホームページに記載されているAPNの設定情報を入力すれば設定できます。

 

データの移行

・アドレス帳、カレンダー、画像、動画、音楽、文章データの移行

「JSバックアップ」というアプリを使うと、多くのデータを新しい端末に移行できます。

アプリ単体でも連絡先などのデータを移行できますが、Wi-Fiに繋がったPCかGoogleアカウントを持っていれば「Googleドライブ」を利用すると、より多くのデータを移行できます。

まず、SIMを入れ替える前に、データをバックアップします。JSバックアップを起動し、「バックアップ&復元」、「バックアップする」をタップします。

次に、「Google(推奨)」を選択し、Googleアカウント、パスワードを入力します。

そして、「バックアップスタート」をタップします。

SIM入れ替え後、新しい端末でデータを復元します。JSバックアップを起動し、「バックアップ&復元」、「復元する」をタップします。

次に、「SMSアプリを変更しますか」で「はい」を選択し、「復元スタート」をタップします。

最後に、「復元する」、「OK」をタップします。

・メールデータの移行

三大キャリアのキャリアメールを使っている場合、機種を交換してもキャリアが変わらなければSIMカードを入れ替えるだけで、自動的にメールアカウントが引き継がれます。

交換前の端末でやり取りしたメール内容を新しい端末に引き継ぐ事はできません。

各キャリアのサイトで過去のメールの履歴を確認できるサービスが提供されているので、そちらをご利用下さい。

GmailやYahooメールなどのフリーメールもアプリをインストールし、メールアドレスとパスワードを入力すれば今まで使っていたアカウントを引き続き利用できます。

・アプリの移行

アプリのデータを新しい端末に引き継ぐことができます。方法は各アプリによって異なります。各アプリのサイトをご確認下さい。

自分で端末の交換が難しいと思った方は店舗で

これまで、自分でSIMを新しい端末に入れ替える方法をご紹介してきました。

しかし、SIM交換やAPN設定、データの移行など、機械に苦手意識を持たれている方には難しいかもしれません。

そういう方は、時間と手数料は掛かりますが実店舗へ行き、交換して貰う方法もあります。

UQモバイル、Yモバイルなら実店舗も多いので、サポート面も安心です。

さらに、格安SIMには無料通話サービスがあるところはほとんどありませんが、Yモバイルでは月額月1980円~3980円のプランにプラス1000円で無料通話サービスのオプションをつけることが出来るので、オススメです。

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