格安SIMとガラケー2台持ちは本当に賢いのか?

通信専用の格安SIMと通話専用のガラケーの2台持ち。

一見賢い節約術に見えるが、実際のところはどうなのでしょうか?利用料金の比較と、その他の手間や利便性についても考えてみましょう。

利用料金の比較

格安SIMの一番の魅力は何と言ってもその安さです。機種代、基本使用料、とにかく安いのが格安SIMの最大のウリです。でも、その分通話料金が高くつく…というのが少し前までの格安SIMの常識で、今もなおその固定概念に捉われている方が多いようです。

格安SIMにも通話完全定額サービスはある

しかし、今はMVNO(格安SIMのサービスを提供する通信業者)の多くが、何度かけても始めの5分間通話料無料、などの通話料定額のサービスを提供しています。また、「格安SIMには完全な通話料定額サービスはない」と思い込んでおられる方が多いようですが、現在、Y mobileが通話完全定額サービスを提供しています。

ガラケーと格安SIMの2台持ちにした場合と、格安SIM1台のみの場合の利用料金の比較

ここで、格安SIMとガラケーの2台持ちにした場合と、Y mobileの格安スマホ一台で通話完全定額サービスを利用した月々の利用料金を比較してみます。

 

ガラケーと格安SIMの2台持ち

・ガラケー キャリア:softbank   

利用料金:スマ放題(通話定額サービス)2200円+WEB使用量300円=2500円

・格安SIM キャリア:Y mobile

利用料金:データ通信プランS 980円

・計4480円

 

Y mobileの通話完全定額サービス

・格安SIM キャリア:Y mobile

      利用料金:スマホプランS  1980円+スーパー誰とでも定額 1000円=2980円     

・計2980円

 

Y mobile一本で通話完全定額サービスを利用した方が1500円お得です。

 

 

格安SIM一台でLINEを利用した場合

今はほとんどの人がLINEアカウントを持っているので、LINEトークで無料通話することも可能です。LINEアカウントを持っていない方や固定電話にはLINE Outを利用すれば、

携帯電話相手なら 14円/分

固定電話相手なら 3円/分

で通話可能です。

LINE OutはLINEの中の機能で、電話回線ではなくネット回線を使って通話するため、音声通話プランに加入する必要はなく、データ通信プランのみで利用可能です。

LINE Outを利用すれば、固定電話のみなら333分以上、携帯電話のみなら71分以上通話しなければ、Y mobileのスーパー誰でも定額を利用するより安くなります。

金額的には、2台持ちにしてもメリットはないようです。

 

それでは、手間や利便性についてはどうでしょうか。

メリット、デメリットを考えてみます。

 

 

2台持ちした時のメリット

通話品質が良い

まず、メリットとしては、通話品質の良さが挙げられます。

格安SIMは朝の出勤時間や昼食時、夕方の帰宅時間など多くの人がネットを利用する時間帯に回線が込み合い、通話が途切れたりノイズが入ったりといったことが起こりやすくなります。ガラケーなら安定しており、はっきり相手の声を聞き取れ、通話が途中で切れることもありません。

充電の保ちが良い

2台持ちにすると1台のみの時に比べ、充電の保ちがよくなります。スマホは充電の減りが早いので毎日充電しなければなりませんが、ガラケーは通話のみで利用すれば数日は充電しなくても大丈夫です。何日に一回充電する、などを決めて守れば110番や119番、仕事での緊急連絡など、もしもの時に充電がなくて通話できないというリスクはほぼなくなるのではないでしょうか。

通話しながら調べものやスケジュール確認ができる

2台持ちだと、ガラケーで通話しながらスマホで調べものをしたり、スケジュールを確認したりといった作業が楽にできるようになります。

1台のみのときの通話しながら画面操作して話しづらい、スピーカーモードにして周りの人に聴かれないようにイヤホンやブルートゥースを常に持ち歩いていなければならない、といった煩わしさはなくなります。

キャリアメールが使える

2台持ちにすると、キャリアのメールアドレスを使用できます。

格安SIMだけの場合はYahooメールやGmailなどで代用することになりますが、迷惑メールフィルターに引っ掛かり相手に見て貰えない可能性があります。キャリアのメールアドレスなら確実に相手に届けられます。

格安SIMのみにしてメールアドレスの変更を関係者に伝えたり、キャリアメールで登録しているサービスに対して全てメールアドレスの変更を行うのも、なかなかの手間になりますしモレが生じるリスクがあります。

タブレット端末を使用できる

ガラケーともう一台をタブレット端末に出来るというのも、メリットの一つではないでしょうか。

スマホはやはり画面が小さく操作しづらい、画面が見づらいといった方もおられると思います。通話をガラケーに任せ、もう一台でインターネットを利用するのであれば、小さな画面のスマホを無理に使用する必要はありません。

2台持ちにした時のデメリット

デメリットとしては、管理が全て2台分になるということが挙げられます。

2台分の支払手続きや引き落とし

まず、利用料金の支払い手続きや引き落としも2台分になります。機種代、契約時などの手数料も2台分かかります。

2台の充電管理が面倒

充電も2台しなくてはなりません。スマホは毎日充電する方がよいでしょう。ガラケーは数日充電しなくても大丈夫ですが、逆に充電をしばらく忘れていて、気が付いたらもう充電がなく肝心な時に電話できない、といった事態は避けたいものです。何日に一回充電する、何パーセント以下になれば充電する、ということを決めてしっかり守るか、忘れてしまいがちな人は毎日充電することをオススメします。

持ち運びが厄介

2台持ちにした場合、当然ですが、2台持ち歩かなければなりません。これが意外と厄介です。ズボンなどの一つのポケットに2台入れるとパンパンで不細工ですし、あちこちのポケットにゴチャゴチャ入っているのもありスマートではありません。鞄に入れて持ち歩くにしてもその習慣があまりない男性には、調べものをしたい時にわざわざ鞄から出したり、着信があった時に慌てて鞄から取り出すのは少しストレスを感じるのではないでしょうか。

紛失、故障のリスクも2倍

2台持ちの場合、紛失、故障のリスクも2倍になります。

ガラケー、スマホをその辺にポンと置いてしまう癖のある人には、どこに置いたかわからなくなり探さなければならない、という無駄な時間が増えます。

また、ガラケーを数日に一回充電した時にそのまま忘れて家を出てしまう、ということもあると思います。

紛失、故障したときの買い替え、修理費用を考えれば、せっかく利用料を抑えているのに節約になるのか、ということも検討した方がいいかもしれません。

まとめ

ガラケーと格安SIMの2台持ちにするよりも、格安SIMでYモバイルの通話完全定額サービスやLINE Outを利用したほうが利用料金の節約にはなります。

その他のメリット、デメリットをよく考えて、多少費用が上がってもガラケーとの2台持ちにするのか、格安SIM1台のみにするのか、検討してみて下さい。

2台持ちにするのであれば、スマホ、ガラケーともに毎日充電する方が無難だと思います。

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