最近、コマーシャルなどでよく見かける格安SIM。
大手キャリアよりも毎月のスマホ料金が格段に安くなることから、ここ数年で乗り換える方が増えています。
しかし格安SIMは、業者の数が多すぎてどの格安SIMにするべきか分からない人が多いのも事実。
中でもイオンモバイルとBIGLOBEモバイルは、イオンがもともと代理店としてBIGLOBEモバイルを扱っていただけに、比較がややこしくなっています。
そこで今回は、イオンモバイルとBIGLOBEモバイル、ぶっちゃけどっちがいいの? と疑問に思っている方のために、以下の3つのポイントから両者を徹底比較していきたいと思います。
- 速度
- 料金
- オプション
両者ともメリット・デメリットがあるので、ご自身の使用用途に合わせて最適な方を選んでみてください。
イオンモバイルとBIGLOBEモバイル、どっちがおすすめ?
結論から言うと
- とにかく安さを重視したい人 ⇒ イオンモバイル
- 格安SIMでも人並み以上に動画を視聴したい人 ⇒ BIGLOBEモバイル
がおススメです。
比較しにくい格安SIM業者は、重視するポイントや使い方を考えて選ぶのが賢明です。
ここからは、安SIMを使う上で一番気になる「料金」「速度」などを比較していきましょう。
どっちがお得?イオンモバイルとBIGLOBEモバイルの料金比較
今回は、一番一般的な音声通話SIMプラン(音声通話+データ通信+SMS)で比較していきたいと思います。
BIGLOBEモバイルで複数個所が空欄になっていると思いますが、これはイオンモバイルの料金プランの方が豊富なためです。
ちなみに、同じ容量のプランには黄色の下線を引いています。
※どちらも税抜の金額を表示しています。
音声通話SIM | イオン | BIGLOBE |
500MB | 1,130円 | |
1GB | 1,280円 | 1,400円 |
2GB | 1,380円 | |
3GB | 1,600円 | |
4GB | 1,580円 | |
6GB | 1,980円 | 2,150円 |
8GB | 2,680円 | |
12GB | 3,280円 | 3,400円 |
20GB | 4,680円 | 5,200円 |
30GB | 6,080円 | 7,450円 |
40GB | 7,980円 | |
50GB | 10,800円 |
では、双方同じデータ容量の月額料金を比較してみましょう。
1GB:イオンモバイルの方が120円安い
6GB:イオンモバイルの方が170円安い
12GB:イオンモバイルの方が120円安い
20GB:イオンモバイルの方が520円安い
30GB:イオンモバイルの方が1,370円安い
ご覧の通り、全プランにおいてイオンモバイルの方が安いということがお分かりいただけるかと思います。
特に、データ容量が大きくなるにつれて、その差が顕著に表れていますね。
料金面では、「業界最安値!」を堂々と打ち出すイオンモバイルの圧勝と言えるでしょう。
BIGLOBEモバイルが少し不利な立場になってしまいましたが、速度はどうなのでしょうか?
速いのはイオンモバイルとBIGLOBEモバイルの速度比較
下記の表は、主要都市にて朝・昼・夜それぞれの時間帯で測定し、その中央値を取ったデータです。
BIGLOBEはドコモプラン(d)とauプラン(a)両方とも記載しています。
※それぞれの時間帯で一番通信速度が速いもの(上り・下り)に黄色の下線を引いています。
BIGLOBE_d | BIGLOBE_a | イオン | ||||
上り | 下り | 上り | 下り | 上り | 下り | |
朝 | 11.9 | 38.3 | 8.0 | 16.4 | 14.6 | 29.3 |
昼 | 5.0 | 0.4 | 8.0 | 0.4 | 4.0 | 0.7 |
夜 | 1.7 | 3.6 | 5.7 | 2.4 | 4.6 | 2.1 |
【参考元】
⇒ 2018年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査
※MMD研究所の公式サイトへ飛びます。
それぞれのプランでどっこいどっこいという印象でしょうか・・・。
朝の速度は、両者とも全く問題ありませんね。
むしろ、キャリア並みのスピードが出せており、快適にインターネットを使うことができそうです。
そして、夜の速度も普段使いであればほとんど支障なく使えそうです。
しかし問題は、お昼の下りの速度。
イオンモバイルが、この中では一番速い0.7Mbpsを出していますが、ストレスなくインターネットを使える速度が1Mbpsということを考えると、決して快適とは言い難い速度です。
BIGLOBEモバイルも、料金の差を埋めるほどイオンモバイルより速いとは言い難いですね。
さて、ここまで「料金」と「速度」を比較してきましたが、今のところイオンモバイルが優勢です。
よし、じゃあイオンモバイルに!と言いたいところですが、BIGLOBEモバイルには他社にはない最大のメリットがあるのです。
オプションの充実さでは圧倒的にBIGLOBEモバイルが有利
料金面と速度面では、イオンモバイルの方が一歩前を行っていますが、実は、BIGLOBEモバイルはオプションがかなり充実しているのです。
※オプションすべてではありません。また実際のオプション名とは異なる表記もあります。
イオン | BIGLOBE | |
保証・サポート 関連 |
安心保証 電話サポート セキュリティ |
端末保証 スマホバックアップ セキュリティセット 暮らしのあんしん相談 パスワードマネージャー インターネット詐欺ウォール 訪問サポート |
電話・かけ放題 関連 |
10分かけ放題 050かけ放題 スマート留守電 割込電話着信 |
3分かけ放題 10分かけ放題 通話パック60分 通話パック90分 割込通話 スマート留守電 |
エンタメ 関連 |
ビデオマーケット アプリ超ホーダイ |
エンタメフリー・オプション |
似た内容のオプションは一つにまとめているため、上記に記載している分がすべてではありませんが、見ての通り、BIGLOBEの方が圧倒的に充実していることがお分かりいただけるかと思います。
たとえば、電話関連のオプションの場合、イオンモバイルが「10分かけ放題」のみなのに対し、BIGLOBEモバイルは「3分・10分」と2種類あります。
さらに、60分と90分の通話パックが用意されているなど、すべての項目で細かくオプションが設定されているため、自分にぴったりのオプションが欲しい方にはおススメです。
「エンタメフリー・オプション」は、スマホで動画や音楽をデータの制限なく存分に楽しみたい人のためのサービスです。
YouTube動画などもデータ量の制限なく視聴することができるので、格安SIMの中でも注目のオプションとなっています。
格安SIMになってもとにかく動画を見たい!という方におすすめです。
料金は、
音声通話SIM:月額480円
データSIM:月額980円
となっています。
イオンモバイル・BIGLOBEモバイル結局どっちにするべき?
イオンモバイルは、「圧倒的な安さ」
BIGLOBEモバイルは、「充実したオプション」
それぞれにメリット・デメリットがあることが分かりましたね。
とはいえ、まだどっちにするか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そんなあなたのために、ここではイオンモバイル・BIGLOBEモバイルそれぞれに向いている人・向いていない人をご紹介していきたいと思います。
イオン | BIGLOBE | ||
向いている人 | 向いていない人 | 向いている人 | 向いていない人 |
できるだけ毎月のスマホ代を 安くしたい人 |
スマホ代をクレジットカードで支払いたくない人 | 動画をよく視聴する人 | お昼の時間帯の通信速度を 重視する人 |
初期設定なしでスマホを 使いたい人 |
プラン変更などをWeb上で 行いたい人 |
フリーWi-Fiを利用したい人 | インターネットをほとんど 使わない人 |
イオンカードを持っている人 | 実店舗で相談したい人 | 通話の品質を求める人 | 高速・低速通信の切り替えを したい人 |
イオンモバイルは、低価格でそれなりに速度も安定しているため、「とにかくスマホ料金を安くしたい!」という方にはぴったりの格安SIMと言えます。
しかし、決済がクレジットカードのみであったり、プラン変更の際に毎回電話をしないといけないため、そういった手間を省きたい方にはイオンモバイルは向いていません。
一方BIGLOBEモバイルは、オプションが細かく設定されており、格安SIMの中では珍しい「動画見放題サービス(エンタメフリー・オプション)」もあります。
大手キャリアと同じくらい動画サービスを楽しみたい方には、非常におすすめの格安SIMです。
ただ、他の格安SIMにはある「高速通信・低速通信の切り替え」ができなかったり、お昼の通信速度が不安定だったりと、多少不便に感じることもありそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
では最後に、今までのポイントをざっくりとまとめておきましょう。
- 料金を重視するならイオンモバイル
- オプションやサービスを重視するならBIGLOBEモバイル
- 速度は両者ともあまり大差ない
それぞれのメリット・デメリットを把握して、最適な決断ができることを祈っています。
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