ドコモなどのキャリアでは、2年間の最低利用期間があり、2年ごとに更新されていく仕組みになっています。
そのため、更新月以外に解約をすると必ず違約金がかかりますよね。
”違約金は普通にあるもの”と認識されていますが、実は、イオンモバイルでは違約金が一切かからないんです。
もちろん、最低利用期間もありません。
ただし、そんなことがあり得るのか?と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、イオンモバイルの違約金0円の詳細や、解約する際の注意点をご紹介していきたいと思います。
イオンモバイルの最低利用期間と解約金詳細
ではさっそく、イオンモバイルの最低利用期間と解約金について詳しく見ていきましょう。
最低利用期間は一切ない
イオンモバイル公式サイトを確認したところ、最低利用期間は一切ないようです。
キャリアをはじめ、多くの格安SIMでは、ある程度の縛りをつけることでユーザーがすぐに解約するのを防いでいます。
ここで少し、他の格安SIMの最低利用期間を見ていきましょう。
格安SIM | 最低利用期間 | |
---|---|---|
音声通話SIM | データSIM | |
イオンモバイル | なし | なし |
楽天モバイル | 12ヵ月~36ヵ月 (契約期間に準ずる) |
なし |
mineo | なし | なし |
UQモバイル | 24ヵ月 | なし |
IIJmio | 12ヵ月 | 2ヵ月 |
BIGLOBEモバイル | 12ヵ月 | 1ヵ月 |
上記のとおり、データ通信専用の「データSIM」は最低利用期間がないところが多いですね。
ただし、電話もできる「音声通話SIM」には1・2年の最低利用期間が設定されています。
「格安SIM=最低利用期間がない」というイメージが先行しがちですが、実は、ほとんどの格安SIMではある程度の最低利用期間が設定されているんです。
そのため、音声通話SIMにもデータSIMにも最低利用期間がないのはかなりレアだと言えるでしょう。
実際、上記の中でイオンモバイルと同条件なのはmineo のみとなっています。
解約金も本当に0円
最低利用期間がないということは、もちろん違約金もかかりません。
ちなみに、キャリアやその他格安SIMの場合は大抵1万円近くの違約金が発生します。
ではなぜ、イオンモバイルでは「最低利用期間なし・違約金0円」を掲げているのでしょうか?
これは、イオンモバイルの基本理念「お客様第一」に通ずるものがあります。
通信を申し込んで解約するということは、サービスに満足いただけなかったということ。
そこで代金を頂戴するという考え方はイオンにはない。返品する時に返品手数料を取るのと同じ。
むしろご満足いただけなくて申し訳ございませんと謝る立場だ。
※イオンモバイルの事業部長である橋本昌一氏のコメント
このコメント一つとっても、イオンモバイルが「お客様第一」を貫いていることがお分かりいただけるかと思います。
「最低利用期間なし・違約金0円」は、イオンモバイルの基本理念に基づいたアイデアなんですね!
MNP転出時の手数料には要注意
イオンモバイルの「最低利用期間なし・違約金0円」は事実でしたが、ここで一点気を付けなければならないことがあります。
それは、MNP転出をする際の手数料です。
MNP(Mobile Number Portability)とは、電話番号はそのままで他社に乗り換えること。
要は、イオンモバイルからキャリアもしくは他の格安SIMに乗り換えるときは手数料が必要ということなんです。
では、どのくらいの手数料が必要なのか、イオンモバイル公式サイトの記載を見てみましょう。
出典:イオンモバイル
上記の備考欄に記載されているとおり、電話番号を変えずに他社に乗り換える場合、3,000円の手数料がかかります。
イオンモバイルに限らず、ほとんどの格安SIMのMNP手数料は3,000円に設定されています。
ただし、これで終わりではありません。
イオンモバイルでは、契約日から90日以内に乗り換える場合、契約日に応じて8,000円もしくは15,000円の手数料がかかるのです。
契約日 | 90日以内にMNP転出した場合 |
---|---|
2018年7月1日以降に契約した方 | 15,000円 |
2018年6月30日までに契約した方 | 8,000円 |
「最低利用期間なし・違約金なし」は事実ですが、MNP転出する方は最低でも90日以上利用した方がいいでしょう。
もし、ほんのお試し程度でイオンモバイルを利用したいなら、MNP転出が必要ないデータSIMを契約するのが賢明です。
解約する際に注意点すべき5つのこと
Web上での解約はできない
イオンモバイルでは、残念ながらWeb上での解約手続きはできません。
そのため、※契約店舗へ出向くかイオンモバイルお客さまセンターへ電話するしか手段がありません。
※後述
契約はオンライン上でできるのに、解約はできないなんて不便ですよね。
対面や電話ではさりげなく引き留められる可能性もあるため、解約するなら強い意志を持って臨みましょう。
月途中の解約でも基本料金の日割り計算はされない
イオンモバイルの締め日は毎月末日なのですが、月途中に解約したとしても基本料金の日割り計算はされません。
例えば、基本料金が3,000円の方が1月15日に解約した場合、15日分の1,500円ではなく1ヵ月分の3,000円請求されるということです。
”じゃあ末日に解約すればいいんだ!”と思うかもしれませんが、残念なことにイオンモバイルでは末日の解約ができません。
1月であれば31日、2月であれば28日の解約ができないということです。
そのため、どう頑張っても1日分は損をしてしまうので注意しましょう。
解約手続き完了後すぐSIMカードが使えなくなる
解約手続きが完了した後、当然ですがイオンモバイルのSIMカードはすぐに使えなくなってしまいます。
もし、新規申し込み先を決めずに解約してしまうと、一定期間スマホを使えない期間が発生するということです。
ちなみに、MNPの場合は他社へ乗り換えた後にイオンモバイルの解約手続きが完了するため、スマホを使えない期間は発生しません。
解約申し込み後のキャンセルはできない
イオンモバイルでは、一度解約申し込みをしたらキャンセルすることができません。
解約申し込みをした後でやっぱりイオンモバイルで良かったな…となった場合は、再度新規申し込みの手続きが必要になります。
その際、SIMカード発行手数料3,000円がかかります。
端末代は解約後も分割で請求される
イオンモバイルの端末を分割でセット購入した場合、イオンモバイルを解約しても端末代金は残りますよね。
キャリアでは、残債の支払い方法を一括か分割で選ぶことができますが、イオンモバイルでは分割一択です。
一括で支払える金額であっても分割で請求されるため、残債が残った状態での解約には注意しましょう。
イオンモバイルを解約するには?
最後に、イオンモバイルを解約する方法をそれぞれお伝えしていきたいと思います。
イオンモバイルお客さまセンターへ電話する
まずは、解約手続きに必要なものを準備しておきましょう。
(名前・生年月日・住所・電話番号)
・解約対象のIICID
IICIDとは、SIMカードの裏面またはSIMカードが取り付けられていた台紙に記載されている認識番号のことです。
※ドコモ回線:アルファベット2つ+13桁の数字 / au回線:19桁の数字
イオンモバイルのマイページ からも確認できます。
準備ができたら、イオンモバイルお客さまセンター(0120-025-260)に電話をします。
※受付時間:10:30~19:30(年中無休)
口頭での本人確認があるため、必ず契約者本人が電話しましょう。
”解約する”という旨を伝えれば、この電話一本で解約手続きが完了します。
ご契約即日お渡し店舗で解約する
電話での解約はちょっと不安…という方は、店舗で解約することもできます。
ご契約即日お渡し店舗一覧はこちら
必要なものは以下のとおり。
(名前・生年月日・住所・電話番号)
・本人確認書類(音声通話SIMのみ)
・解約対象のIICID
音声通話SIMを契約している方のみ「本人確認書類」が必要です。
本人確認書類は、運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・住民基本台帳カードのうち1点用意すれば問題ありません。
こちらも、店舗で”解約する旨”を伝えればすぐに解約することができます。
ただし、店舗の場合は待ち時間が発生する場合があるため、時間に余裕を持って出向きましょう。
イオンモバイルは比較的自由度が高い格安SIM
今回は、イオンモバイルの解約手数料や最低利用期間、注意点などをお伝えしていきました。
90日以内でMNP転出する場合は高額な手数料がかかりますが、それ以降は解約金もなく比較的自由度が高い格安SIMと言えます。
最後に、解約する際の注意点をザっとまとめておきましょう。
- Web上での解約はできない
- 月途中の解約でも基本料金の日割り計算はされない
- 解約手続き完了後すぐSIMカードが使えなくなる
- 解約申し込み後のキャンセルはできない
- 端末代は解約後も分割で請求される
これらの注意点を考慮して、後悔のないSIM選びをしてくださいね。
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