YouTubeなどの動画がデータフリーになる「エンタメフリーオプション」など、個性あるサービスを持つBIGLOBEモバイル。
iPhone6sやiPhone7の取り扱いもあり、iPhone信者からするとかなり魅力的な格安SIMですよね。
しかし、結論から言うとキャンペーンがないときにBIGLOBEでiPhoneを購入するメリットはありません。
このページでは、BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入する際の注意点なども含めて、おトクじゃない理由をご紹介していきたいと思います。
BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入する際の注意点
はじめに、BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入する際の注意点をお伝えしていきます。
タイプA(au回線)でしか申込みができない
ドコモユーザーにとってはかなり大きなデメリットですが、BIGLOBEモバイルのiPhoneはタイプA(au回線)でしか申込みできません。
Android端末はすべてドコモ回線でも使えるのに、iPhoneだけはなぜかau回線一択。
”どのキャリアでも一緒じゃない?”と気にならない方にとっては何の問題もありませんが、正直なところ、両者には大きな違いがあります。
ここで、図を使って見ていきましょう。
何だか分からない言葉が並んでいますが、右にいけばいくほど進化していると思ってもらえれば大丈夫です。
ちなみに、「G」というのは「Generation」の頭文字です。
当然ながら、時代の流れに伴い通信設備も進化していくため、「これは~世代目の通信設備」という風に表すようになっただけです。
現在、一番多く使われているのが「4G」という回線で、少し前まで主流だったのが「3G」という回線です。
図をご覧いただければ分かるとおり、auは3G回線の通信設備に対応していないんです。
”3G回線は古いんだから、対応しなくてもいいんじゃないの?”と思うかもしれませんね。
確かに、今ではどんどん4G回線が普及していますが、まだ3G回線を使っているところも多いんです。
例えば、LTEの電波が届かない山間部やLTEが混雑しているところ。
ドコモやソフトバンクは4G回線につなげない場合3Gに切り替わりますが、auの場合は切り替わるものがないのでデータ通信ができなくなってしまいます。
ただし、3G回線は終了の方向に向かっているため、au回線だからといってそこまで不便を感じることはないでしょう。
端末購入は24回の分割払いのみ
格安SIMとしてどうなのかな…?と思ってしまうのが、BIGLOBEの端末は分割払いでしか購入できないということ。
もちろん、iPhoneも例外ではありません。
24分割でしか支払うことができないため、実質2年契約になります。
格安SIMはキャリアよりも縛りが緩いことがメリットであるのに、そのメリットを享受できないのはちょっと残念…といったところでしょうか。
ただし、24分割にすることで「アシストパック」という月々の割引を受けることができるため、”月々の支払金額をできるだけ抑えたい”という方にはおすすめかもしれません。
BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入すると損をする
iPhoneSEやiPhone6sなど、キャリアで取り扱っていない特定の機種が欲しい方以外はBIGLOBEモバイルのiPhoneじゃなくてもいいと思います。
なぜかというと、データ容量が多くなればなるほどセット購入時の月額料金がお得ではなくなるからです。
ここで、実際の月額料金を見ていきましょう。
現在BIGLOBEモバイルで販売しているのは以下の3機種です。
- iPhone SE(32GB)
※※2019/01/08時点で在庫切れです。 - iPhone 6s(128GB)
- iPhone 7(32GB / 128GB)
BIGLOBEモバイルのiPhoneセット価格
以下に、iPhoneとSIMカードをセット購入した場合の月額料金を記載しています。
1年目の月額料金 | Sプラン(3GB) | Mプラン(6GB) | Lプラン(12GB) | 2Lプラン(20GB) | 3Lプラン(30GB) |
---|---|---|---|---|---|
iPhone SE(32GB) | 3,080円 | 3,630円 | 4,880円 | 6,680円 | 8,930円 |
iPhone 6s(128GB) | 4,230円 | 4,780円 | 6,030円 | 7,830円 | 10,080円 |
iPhone 7(32GB) | 3,730円 | 4,280円 | 5,530円 | 7,330円 | 9,580円 |
iPhone 7(128GB) | 4,230円 | 4,780円 | 6,030円 | 7,830円 | 10,080円 |
ご覧のとおり、3GBデータ量のSプランや6GBデータ量のMプランは、端末セットで5,000円以下とリーズナブルな価格設定ですよね。
しかし、20GB、30GBとデータ容量が多くなるほど、”本当に格安SIM?”と思ってしまうような料金になっています。
また、注意してほしいのがこれらは1年目の月額料金であること。
対象端末を購入すると、「スマホまる得割」という音声通話SIMとBIGLOBEでんわオプションがセットになったプランが適用され、特典としてSプラン(3GB)以上のプランが12ヶ月間毎月1,050円が割引になります。
1年目はお得に見えますが、2年目以降は上記の金額に+1,050円が必要になるため、3GBのデータ量でも4,000円~5,000円必要になります。
auのiPhoneセット価格
ここで、比較材料としてau本家の料金プランもご紹介していきます。
※1回5分までの通話がかけ放題の「スーパーカケホ」で計算しています。
auフラットプラン20 (20GB) |
auフラットプラン30 (30GB) |
|
---|---|---|
iPhone 7(32GB) | 8,640円 | 10,800円 |
iPhone 7(128GB) | 9,120円 | 11,280円 |
iPhone 8(64GB) | 7,725円 | 9,885円 |
iPhone 8(256GB) | 8,485円 | 10,645円 |
iPhone X(64GB) | 8,580円 | 10,740円 |
iPhone X(256GB) | 9,340円 | 11,500円 |
auではiPhone7以降しか扱っていなかったため、正確な比較ではありませんが、20GBや30GBなどの大容量プランだと大体1万円前後の月額料金となっていますね。
iPhone7だけ比較するとBIGLOBEモバイルの方がお得ですが、比較的新しいiPhone8やXなどの端末はキャリアの割引が多いため、格安SIM事業者で前モデルを購入する際の料金と同じくらいになっています。
また、BIGLOBEモバイルはあくまで「格安SIM」としてauから回線を借りているため、通信速度が安定しない時間帯もあるということを頭に入れておきましょう。
これらを考慮すると、以下に該当する方はBIGLOBEモバイルでiPhoneを購入してもメリットがあると思います。
- iPhoneSEやiPhone6sなどキャリアにないiPhone端末が欲しい方
- 月に使うデータ容量が10GB未満の方
- BIGLOBEモバイルのオプションやサービスを利用したい方
ここまで読んで、やっぱりBIGLOBEモバイルでiPhoneを購入したい!という方へ、次項からは料金プランや速度などもご紹介していきたいと思います。
BIGLOBEモバイルの料金プランは平均より少し高い
ではさっそく、BIGLOBEモバイルの料金プランを見ていきましょう。
音声通話SIMの料金は、下行に最安値の格安SIMも記載しています。
月額料金 | 音声通話SIM | データSIM | |
---|---|---|---|
音声通話+データ通信+SMS | データ通信+SMS | データ通信 | |
タイプD・A | タイプD・A | タイプD | |
1GB | 1,400円 (LinksMate:1,100円) |
ー | ー |
1,600円 (ロケットモバイル:1,400円) |
1,020円 | 900円 | |
|
2,150円 (イオンモバイル:1,980円) |
1,570円 | 1,450円 |
3,400円 (IIJmio:3,260円) |
2,820円 | 2,700円 | |
5,200円 (mineoA:4,590円) |
4,620円 | 4,500円 | |
7,450円 (LinksMate:6,000円) |
6,870円 | 6,750円 |
音声通話SIMの場合、3GBのデータ量で1,600円・12GB使っても3,400円とキャリアの2分の1くらいの料金設定となっていますね。
しかし、格安SIM事業者からすると平均よりちょっと高いんです。
例えば、同じau回線を使っているmineoのAプランであれば、3GBで月額1,510円です。
また、豊富なプランで定評のあるイオンモバイルは、6GBで月額1,980円です。
どのプランをとっても最安値ではないため、とことん安くしたいなら他の格安SIMにした方がいいでしょう。
BIGLOBEモバイルはタイプAの方が速い
では次に、BIGLOBEモバイルの速度も見ていきましょう。
赤がタイプD、オレンジがタイプA、そして比較するために通信速度が速いことで定評のあるUQモバイルも記載しています。
参考元:格安SIM計測
参考日:2019年1月7日(月)
UQモバイル > タイプA > タイプDの順番に速いですね。
インターネットを快適に使える速度が10Mbpsなので、どの時間帯でも10Mbps以上をマークしているUQモバイルはキャリア利用時とほぼ変わらない速度で利用することができます。
ちなみに、UQモバイルはauのサブブランドで厳密には格安SIMではないため、このくらいの差が出るのはいたって普通です。
注目すべきはタイプAとタイプD。
タイプAは、回線が混み合わない時間帯は快適に使えそうですが、通勤の時間やお昼休み・帰宅後の時間帯でグッと速度が下がっています。
タイプDも同じような動き方ですが、タイプAよりも10Mbpsを越える時間帯が少ないですね…。
おそらく、タイプDの方が利用者数が多く回線が混みやすいことが原因だと思いますが、平均で5Mbps~7Mbpsくらいでしょうか。
どちらにせよ、iPhoneを購入するならタイプAでしか申し込めないため、BIGLOBEモバイルの中では速い通信速度で利用できます。
ただし、一番回線が混み合う12:00~13:00はどちらのプランも使い物にならないと思った方がいいでしょう。
まだタイプAの方が速度が出ていますが、それでも1Mbpsほどです。
テキスト中心のLINEやメールであればまだしも、ぐるなびなどでランチのお店をサクサク探すのは厳しいと思います。
BIGLOBEモバイルはエンタメフリーが魅力的
もはやBIGLOBEモバイルを選ぶ理由がないように思えますが、BIGLOBEモバイルには魅力的なオプションが多数あります。
30以上のオプションがありますが、その中でも一番注目を集めているのが「エンタメフリーオプション」。
YouTubeやAbemaTV、Apple Musicなど様々な動画・音楽コンテンツが月額480円(データSIMは980円)で見放題なんです。
もちろんこれらはデータフリーなので、外出先でも通信量を気にすることなく動画を楽しめます。
最近、LINEモバイルがSNSのデータフリーで話題になっていますが、BIGLOBEはこれの動画版ということですね。
ちなみに、エンタメフリーオプションの対象コンテンツは以下のとおりです。
- YouTube
- YouTube Music
- YouTube Kids
- Google play music
- Apple Music
- AbemaTV
- Spotify
- AWA
- radico.jp
- Amazon music
- U-NEXT
これだけのコンテンツをワンコインで楽しめるのは、現時点でBIGLOBEモバイルのみです。
ちなみに、音声通話SIMを2019年2月3日までに申し込めば「エンタメフリーオプション」を3ヶ月間無料で利用できます。
まとめ
今回は、BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入する際の注意点などをご紹介していきました。
もう一度言いますが、ただ単にiPhoneが欲しいというのであればBIGLOBEモバイルじゃなくてもいいと思います。
また、BIGLOBEモバイル以外でiPhone7以前のモデルを取り扱っている格安SIM事業者もあるため、料金や速度を考慮しながら最適な格安SIMを選ぶのがいいでしょう。
ちなみに、UQモバイルのキャンペーンではiPhone6Sが実質0円となっています。
→ UQモバイルのキャンペーン|タダ同然で手に入るスマホもご紹介【2019年1月最新版】
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