月々の料金が安く収められてお財布に優しい格安SIM、利用者も増えて大人気ですね!しかし、良いことばかりではありません。
今回はいくつかあるデメリットの1つ、“キャリアメール(au・docomo・SoftBankのメール)が使えなくなること”についてお話します。
「キャリアメールが使えない!」と言われると不安になってしまいますが、実は今の時代においてキャリアメールが使えないことは、さほど深刻な問題ではありません。
では、どう大丈夫なのか・どう困るのか、今回はキャリアメールが使えなくなることによるデメリットを、代替案を踏まえてご紹介します。
キャリアメールが使えないことによるデメリット
では、実際にキャリアメールが使えなくなると、具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか。
実際はそこまで大きなデメリットではないのですが、あえていくつか取り上げてみます。
デメリット①:普段使っているメールが使えない
まずは単純に、今使っているメールアドレスが使えなくなるというデメリットがあります。
キャリアメールアドレスを使って連絡をとっている人とは、連絡が取れないことになります。
デメリット②:キャリアメール必須のサービスに登録できない
何らかのサービスに登録するとき、メールアドレスが必要な場合がありますが、キャリアメールでないと登録できないケースがあります。
“無料で誰でも使用できるメールアカウントは信頼できない”という理由で、そうなっているようですが、最近はキャリアメールでないと登録できないサービスは減ってきているので、こちらもあまり影響はないかと思います。
デメリット③:現在使用中のメルマガやサービスの登録情報を変更しなければならない
登録情報の変更は、メールアドレスを変えたら行うべきものですが、キャリアメールが使えなくなった場合も同様です。
格安SIMで使えなくなったキャリアメールの代替案
ここまでで、キャリアメールが使えなくなった場合に、どんなデメリットがあるのか分かりましたか?
では、そのデメリットの対策になる、キャリアメールの代替案を以下で提案していきます。
代替案①:フリーメール(Gmail等)を使う
まず1番シンプルでコストがかからない、Gmailなどのフリーメールアドレスの利用が便利です。
フリーメールは、基本的にキャリアメールと同じようにメールの送受信ができ、データを送ることも可能です。
アプリを活用すれば、スマートフォンからもメールを確認できます。
さらにプッシュ通知対応のフリーメールを使用すれば、メールが届いたらすぐに通知で分かるため、キャリアメールをメインに使われていた方でも、違和感なく使うことができます。
また、フリーメールはキャリアメールとは違い、パソコンからもスマートフォンからもメールを確認できるというメリットがあります。
複数の端末からメールの確認ができるうえに、解約しない限り使えなくなることもないため、メールアドレス変更のお知らせや手続きをする手間が省けます。
ただ、キャリアメールでしか登録できないサービスがある点や、キャリアメールの迷惑メールフィルタに弾かれてしまう可能性がある点に、注意しておきましょう。
代表的な3種類のフリーメール
よく使われているフリーメールを紹介します。どれも無料で使えるメールサービスです。
- Gmail(容量:15GB)
- Yahoo!メール(容量10GB)
- Outlook(容量:無制限)
中でもGmailは、ひとつのアカウントで5つまでメールアドレスを使用できるので、知人との連絡用・仕事用・メルマガ用・登録用…等と、使い分けができて便利です。
フリーメールはメールアプリで使いやすくなる
スマートフォンでフリーメールを使用するなら、メールアプリが便利です。
複数のメールアドレスを一括で管理できたり、迷惑メールのフィルタ設定ができたりと、スマートフォンに標準搭載されているメーラーよりも、使い勝手が良いものが多いです。
①myMail
②電子メールアプリケーションby Mail.Ru
代替え案②:格安SIMのメールを使う
実は格安SIMを提供する業者にも、メールサービスを提供しているところがあります。
ただ、キャリアメールとして判定されない場合が多いため、キャリアメールでのみ登録できるサービスには、登録できない可能性があります。
また「キャリアメールの迷惑メールフィルタで弾かれてしまった」と言うレビューもあるため、使い勝手としてはフリーメールと同程度と考えておいた方が良いかもしれません。
以下で、メールサービスを提供している格安SIM業者を紹介しておきます。
独自メールサービスのある格安SIM業者
格安SIM業者 (MVNO) |
ドメイン | 料金 |
楽天モバイル | @gol.com @rakuten.jp |
無料 |
mineo | @mineo.jp | 無料 |
Nifmo | @nifty.com | 無料 |
UQモバイル | @uqmobile.jp | 216円 |
IIJmio | @iijmio-mail.jp @miomio.jp |
324円 |
特に注目したい「楽天モバイル」と「UQモバイル」の2社のメールについて補足します。
楽天モバイルのメールについて
楽天モバイルは、月額無料でありながらひとつの契約で最大10個までのメールアドレスを使用することができます。
仕事用やプライベート用など、用途によってメールアドレスを使い分けたい人にはオススメです。
UQモバイルのメールについて
UQモバイルは月額216円かかるものの、格安SIMの中で唯一携帯電話のキャリアメールとして判定されることがメリットです。
迷惑メールフィルタの対策が面倒な方にはオススメですね。
しかし、キャリアメール限定のサービスに登録する際には、利用できないケースもあるため注意が必要です。
代替え案③:SMS(ショートメッセージ)を使う
SMSは、電話番号を使って短いメッセージを送ることができます。(auでは、Cメールと呼ばれていました。)
登録不要ですぐに使えますし、月額料金もかからないため、「とりあえず連絡が取り合えればいい」と言う場合にはオススメです。
しかし、メールアドレスを使ったサービスではないため、メールアドレスが必要なサービスに登録することや、電話番号を知らない人(フリーメールなどを使うパソコンユーザー)にはメールを送ることができません。
SMSのデメリット
とっても使い勝手が良さそうなSMSですが、実はデメリットがあります。
SMSのデメリット①:文字数制限がある
SMSには、1回に送ることのできる文字数に上限があります。
1回につき70文字までしか送ることができません。70文字はTwitterの1回の投稿上限の半分なので、かなり短いことがわかります。
SMSのデメリット②:データ添付ができない
キャリアメールやフリーメールのように、データのやり取りができません。
写真や音声ファイルを送ったり受け取ったりしたい場合は、別の方法をとる必要があるでしょう。
SMSのデメリット③:送るたびに料金が発生する
月額料金や登録は不要なのですが、送るたびに料金が発生してしまいます。
SMS1通あたり3円ですが、フリーメールのように完全無料で使用することはできません。
チリも積もれば山となるということで、メッセージを送るたびに料金がかかることを気にしてしまう方にはオススメできません。
代替え案④:SNS(LINE等)を使う
こちらもメールアドレスを取得するものではないので、メールアドレスを使った登録はできませんが、連絡をスムーズに、なおかつ無料で取りたいという方にはオススメですね。
基本的に相手も同じSNSを使用していないと連絡を取りあえませんが、普及率が高いものを選べば、そこまで問題はありません。
現在であれば、LINEが圧倒的なシェアをほこっていることは、皆さんご存じの通りです。
おすすめのSNS
以下では、”ただ連絡を取り合う”ということを前提に、キャリアメールの代わりに使うと便利なSNSを、いくつかご紹介いたします。
おすすめ①:LINE
言わずもがなという感じですが、LINEは普及率が高く非常に使いやすいSNSですね。
- メッセージを送り合う
- データファイル(写真など)を送り合う
- グループ会話(複数人でのチャット)ができる
- 通話ができる
上記のように、多機能であることが特徴です。
おすすめ②:Facebook messenger
Facebook messengerは、Facebookを使ったメッセージ機能です。
FacebookもLINEと同様に普及率が高く、電話番号や本名を登録している人が多いので、学校の同級生や会社の同僚と繋がりやすくなっています。
おすすめ③:Skype
SkypeもLINEのような、コミュニケーションを主体としたSNSです。
パソコンでチャットのようにスムーズにやり取りをしたいという方には、特にオススメできます。
キャリアメールを維持する方法
ここまで、キャリアメールが使えなくなることによる様々なデメリットや、その代替案を紹介してきました。
しかし、「やっぱりキャリアメールがないと不便なので、できれば使い続けたい」という方のために、格安SIMを使用しながらキャリアメールを維持する方法をまとめてみました。
格安SIMと3大キャリアの2台持ち
格安SIM端末と3大キャリア(MNO)のいずれかの端末を、同時に契約して使う”2台持ち”であれば、キャリアメールを併用することが可能です。
余計なお金がかからないよう、3大キャリアの端末をキャリアメールが使える必要最低限のプランに変更し、通話やデータ通信を格安SIM端末で行うことが理想的です。
ということで、まずは各3大キャリアの最低料金を見てみましょう。
キャリア | プラン名 | 月額料金 |
au | プランEシンプル | 1,126円(税込) |
docomo | タイプシンプルバリュー | 1,126円(税込) |
softbank | ホワイトプラン | 1,332円(税込) |
ただ、現在3大キャリアを使っていてプラン変更をしたい方は、注意が必要です。
その注意点とは、“契約期間内に安いプランに引き下げると、解約料金がかかってしまうケース”です。
「現在利用中のプランが契約期間内なのか?違約金は発生しないのか?」を調べてから、プラン変更を行いましょう。
ちなみに、docomoには月額300円でキャリアメールを使用することができるSPモードというものがあります。
SPモードをガラケーで契約していた場合に限り、格安SIMでもキャリアメールを使用することができるようになりますので、詳しいことは問い合わせで聞いてみて下さい。
デュアルSIMを使う
デュアルSIMとは、1つの端末にSIMカードを2枚挿入できるもののことを言います。
先ほど紹介した、スマホの2台持ちが煩わしい方には、デュアルSIM端末がオススメです。
具体的に言うと、1つの端末に3大キャリアのいずれかのSIMと、格安SIMの両方を挿入できれば、2台の端末を持ち歩く必要がなくなります。
しかし、対応端末は現状非常に少ないことがネックです。
まとめ
繰り返しになりますが、今の時代に”キャリアメールでないとできない!”ということは、非常にまれです。
もちろん、今まで使っていたメールアドレスを使えなくなることは不便で、代替案を考えることが面倒ではありますが、何よりも格安SIMに変えたことによるメリットの方が大きいのではないかと思います。
格安SIMを検討している方は、キャリアメールアドレスに関することを含めた、メリットとデメリットをしっかり比べて決めたいですね!
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