最近、格安SIMが人気を集めていますよね。
キャリアと比べると半額以下の料金でスマホを使えるため、ドコモユーザーの中にも格安SIMに乗り換える人が増えています。
しかし、
”格安SIMに乗り換えたけいけど、乗り換える方法が分からない…”
”設定が大変そう…”
など、マイナスなイメージがあるのも事実です。
そこで、このページでは、格安SIMに乗り換えたいドコモユーザーの不安を払しょくするため、ドコモを解約する際の注意点から格安SIMに乗り換える方法まで、以下の項目で徹底解説していきたいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
ドコモから格安SIMに乗り換えるまでの5ステップ
ここでは、ドコモから格安SIMに乗り換えるまでのざっくりとした流れを紹介し、その後詳しく解説していきたいと思います。
乗り換えの流れ
- ドコモ端末のSIMロック解除をする
- ドコモでMNP予約番号をもらう
- MNP予約番号を使って格安SIMを申し込む
- SIMカードが届いたら開通手続きをする
- 格安SIMのAPN設定をする
では、順番にご説明していきたいと思います。
1. ドコモ端末のSIMロック解除をする
SIMロックを解除する必要があるのは以下の場合です。
乗り換えのタイプ | SIMロック解除 |
端末も格安SIMで契約する場合 | 不必要 |
端末はそのままでドコモ回線の格安SIMに乗り換える場合 | 不必要 |
端末はそのままでドコモ回線以外の格安SIMに乗り換える場合 | 必要 |
SIMロックの解除方法は、こちらから確認できます。
SIMロック解除方法
⇒ SIMロック解除の手順
※イオシス買取の公式サイトへ飛びます。
もっと知りたい!
キャリアでは、それぞれ採用している通信規格や周波数帯が違っているため、SIMカードに合わせて利用制限がされています。
たとえば、ドコモで購入した端末はドコモのSIMのみで使えるようになっているので、auやソフトバンクのSIMを入れても作動しません。
これが「SIMロック」の状態です。
通常格安SIMに乗り換える際、この「SIMロック」を解除する「SIMロック解除」の手続きが必要なのですが、ドコモからドコモ回線系の格安SIMに乗り換える場合には、「SIMロック解除」は必要ありません。
反対に、ドコモ以外の回線を使っている格安SIMにMNPする場合はSIMロックの解除が必要です。
2. ドコモでMNP予約番号をもらう(10分)
現在持っている端末をそのまま使いたい場合、「MNP(Mobile Number Portability)予約番号」を取得する必要があります。
要は、”契約会社が変わっても電話番号はそのまま引き継ぐよ~!”ということです。
MNPをする際は、「MNP転出料」という電話番号を変えずに使うためのお金を支払わなければならず、ドコモの場合は2,000円です。
さらに、MNP予約番号には有効期限があり、申込日を含めて15日間です。
MNP予約番号は、ドコモショップ・電話・My docomoの3つの方法で取得することができます。
【ドコモショップで取得する方法】
お近くのドコモショップでMNP予約番号を取得することができます。
店員さんに”MNP予約番号を取得したいです”と伝えれば取得することができますが、解約の旨を伝える際に引き留められる可能性もあるので、“絶対解約する!”という強い意志を持っていきましょう。
また、休日は待ち時間が長くなるので、時間に余裕を持って行きましょう。
全国のドコモショップはこちら
⇒ 全国のドコモショップ
※ドコモの公式サイトへ飛びます。
【電話で取得する方法】
MNP予約番号は、電話でも取得することができます。
電話番号は以下のとおりです。
- ドコモの携帯からの場合:151
- 一般電話からの場合:0120-800-000
受付時間は午前9時~午後8時です。(年中無休)
店頭に行くよりは簡単ですが、やはり混雑時は繋がらないことも多いので、あらかじめ混雑時間を確認しておきましょう。
混雑時間の確認はこちらから
⇒ 混雑予想カレンダー
※ドコモの公式サイトへ飛びます。
最後は、一番おススメしたいMy docomoからの取得方法です。
Web上での取得なので、待ち時間が発生することなくスムーズに取得することができます。
取得方法は、以下のとおりです。
1. トップページ
My docomoへログイン
↓
2. サービス一覧
「ドコモオンライン手続き」の「▶もっとみる」をクリック
↓
「携帯電話番号ポータビリティ」をクリック
↓
画面下部までスクロールし、確認事項にチェックを入れて「次へ」
↓
注意事項を確認し「次へ」
↓
3. 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の手続き
「携帯電話番号ポータビリティを予約する」にチェックを入れて「次へ」
↓
4. 手続き内容確認
「手続きを完了する」をクリックすると、MNP予約番号(10桁の番号)と、有効期限が表示されます。
※有効期限内に格安SIMを申し込まないと、番号が無効になってしまい再度予約し直さないといけないので要注意
3. MNP予約番号を使って格安SIMを申し込む
2で予約したMNP予約番号をもとに、希望の格安SIMに申し込みます。
申し込む際に、Web上の場合はMNP予約番号を入力する段階で10桁の番号を入れるだけでOKです。
後は、勝手に電話番号が引き継がれているため、番号入力だけ忘れないようにしましょう。
4. SIMカードが届いたら開通手続きをする(5分)
申し込み後、3~4日ほどでSIMカードが届きます。
SIMカードは、このような台紙に取り付けられているので、SIMカードだけそっと取り外しましょう。
※指紋が付かないように手袋などをするとより良いです。
取り外すことができたら、SIMピンを使ってSIMトレイを取り出し、SIMカードを利用する端末に入れます。
※SIMピンがない場合、画鋲や安全ピンで代用しても大丈夫です。
これで、SIMカードを挿入できましたね。
※今まで使っていたドコモのSIMカードは近くのドコモショップ、もしくは郵送などで返却する必要があるので、間違っても捨てないようにしてください。
5. 格安SIMのAPN設定をする(5分~10分)
最後は、一番ややこしいであろうAPN設定です。
APN(Access Point Name)設定とは、スマートフォンなどの端末でデータ通信を行う際に必要な設定です。
ドコモなどのキャリアは、APNが自動的に設定されているためユーザー自身で設定しなくていいのですが、格安SIMの場合はユーザー自身で設定しなければなりません。
APNの設定方法は以下のとおりです。
【Androidでの設定】
ホーム画面のアプリ一覧から「設定」を選択
↓
設定アプリの中の「その他」を選択
↓
「モバイルネットワーク」を選択
↓
「データ通信を有効にする」にチェック
↓
「アクセスポイント名」を選択
↓
「新しいAPN」もしくは「+」を選択
↓
申込み済みの格安SIMのAPN設定値を入力
(SIMカードと一緒に封入されている説明書に記載)
↓
APNの選択で、申し込んだ格安SIMを選択する
↓
APN設定完了
Wi-Fiに接続する
↓
APN構成プロファイルをダウンロード
(SIMカードと一緒に封入されている説明書に記載)
↓
プロファイル画面が表示されたら「インストール」を選択
↓
iPhoneを起動する際に入力しているパスワードを入力
↓
警告画面で「インストール」を選択
↓
もう一度「インストール」を選択
↓
インストール完了画面で「完了」を選択
↓
APN設定完了
APN設定が完了すれば、やっと格安SIMで端末が使えるようになります。
入力する番号などを間違えると、設定ができない場合があります。
その際は、もう一度プロファイルをダウンロードして、設定し直してみてください。
ドコモを解約する際にチェックするべきこと
ドコモを解約し格安SIMに乗り換えるときに、チェックしておいた方がいいことが3つあります。
できるだけ良い時期に、かつお得に乗り換えるためのチェックなので、ぜひ一度確認してみてください。
違約金が発生するかどうか
「2年縛りなし」で契約している場合は問題ありませんが、「2年縛りあり」のプランで契約している場合、解約月以外で解約すると違約金(9,500円)というものがかかります。
違約金がかからない解約期間は、2年に1度の1ヶ月の間(契約満了月に翌月)しかないので、ご自身の契約満了月を確認してから乗り換えをするのが賢明です。
ただ、契約満了月までまだ数カ月あるのであれば、違約金を支払ってでも格安SIMに乗り換えた方が安く済むこともあります。
契約満了月の確認方法は以下のとおりです。
1. トップページ
My docomoへログイン
↓
画面下部の「ご契約内容確認・変更」をクリック
↓
2. ご契約内容の確認・変更
契約情報が表示されるので、2ページ目に進む
↓
画面下部の「ご契約プラン」に契約満了月が記載されています。
※解約金がかからない期間は契約満了月の翌月なので要注意
端末の残債があるかどうか
端末代金を「24回の割賦払い」にしていて2年未満で格安SIMに乗り換える場合、必然的に端末の残債が残ります。
少しややこしいですが、ドコモを契約している間は2年契約を前提に「月々サポート」という割引が適用されており、実質端末代が半額くらいまで安くなっています。
しかし、ドコモを解約した時点で「月々サポート」は適用されなくなりますので、事前にどのくらい残債が残っているのかチェックしておきましょう。
残債の確認方法は以下のとおりです。
1. トップページ
My docomoへログイン
↓
画面下部の「ご契約内容確認・変更」をクリック
↓
2. ご契約内容の確認・変更
契約情報の中に分割払いの内容が記載されています。
dアカウントに何で登録しているか
ドコモで契約している人は、「dポイント」というポイントが貯まっています。
dポイントは、1ポイント=1円で毎月のスマホ料金の支払いに利用できたり、dポイント加盟店で買い物に使えたりするので大変便利なのですが、ドコモを解約する際に確認してほしいのが、dアカウントに何で登録しているかということ。
dアカウントは、ドコモのキャリアメールをはじめ、SNSに利用しているメールアドレスやG-mailやYahoo!mailなどのフリーメールでも登録できますが、もしドコモのキャリアメールで登録している場合、今まで貯まったポイントは失効してしまいます。
なので、ドコモのキャリアメールで登録している場合は、解約する前にdアカウントに登録しているID(メールアドレス)を変更しておきましょう。
変更の手続きは以下のとおりです。
1. トップページ
dアカウントのトップページから「アカウント管理へ」をクリック
↓
2. dアカウントメニュー
dアカウントメニューの「IDの変更」をクリック
↓
3. 変更内容入力
新しいIDを設定し「入力内容を確認する」をクリック
↓
4. 変更内容の確認
誤りがないか確認の上、「IDを変更する」をクリック
↓
5. ID変更完了
格安SIMとドコモの違いと注意点
ここでは、格安SIMとドコモの違いと乗り換える際の注意点をご紹介していきたいと思います。
キャリアのメール
ドコモでは、キャリアのメールアドレス(@docomo.ne.jp)を使うことができますよね。
しかし、格安SIMに乗り換えた後は、キャリアのメールアドレスは使うことができません。
なので、ドコモのメールアドレスで登録しているサービスなどがあれば、乗り換える前にG-mailやYahoo!mailなどのフリーメールでアカウントを作成し変更しておきましょう。
サポートの充実さ
ほとんどの格安SIM会社は、実店舗がないもしくは都市部にしかないなんてことは当たり前です。
最近は少しずつ店舗数が増えてる格安SIMもありますが、ドコモのように、実店舗で充実したサポートは受けられないと思った方がいいでしょう。
参考までに、実店舗の数が多くサポートが手厚い格安SIM会社はこちらです。
Y!mobile(ソフトバンク回線):980店舗
UQ mobile(au回線):100店舗
楽天モバイル(ドコモ回線・au回線):約200店舗
イオンモバイル(ドコモ回線・au回線):200店舗以上
LINEモバイル(ドコモ回線・ソフトバンク回線):全国のビッグカメラやジョーシンに併設
通信速度の安定度
みんながインターネットを利用する時間帯は、当然回線が混み合います。
格安SIMによっては、思うようにインターネットに繋がらないこともしばしば。
ドコモの安定度と比較すると、やはり通信速度面では負けてしまいます。
比較的回線が空いているソフトバンク回線系の格安SIMであれば、大手キャリア並みのスピードと安定感を持ったものもあるので、回線にこだわらないのであれば、格安SIMを検討してもいいでしょう。
しかし、インターネットはサクサク使いたいけどドコモ回線系がいい!という方であれば、通信速度はあまり期待できないので、ドコモをそのまま使う方が賢明です。
格安SIMに乗り換えるとこんなに安くなる
では、ドコモから格安SIMに乗り換えると、実際どのくらい安くなるのでしょうか?
下記の表では、ドコモ本家の料金とドコモ回線系格安SIMの料金を比較しています。
ドコモはカケホーダイライト(5分以内の通話が無料)、格安SIMは音声SIMの料金なので、条件はほとんど一緒です。
携帯会社 | 1GB | 3GB | 6GB | 20GB |
---|---|---|---|---|
ドコモ | 4,900円 | 6,000円 | 7,000円 | 9,000円 |
mineo (Dプラン) |
ー | 1,600円 | 2,280円 | 4,680円 |
イオンモバイル | 1,280円 | ー | ー | 4,680円 |
LINEモバイル | 1,200円 | 1,690円 | 2,220円 | ー |
BIGLOBEモバイル | 1,400円 | 1,600円 | 2,150円 | 5,200円 |
ご覧のとおり、格安SIMに乗り換えると2分の1~3分の1の料金になります。
いかにキャリアが高いか分かりますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
では、今までのポイントをまとめておきましょう。
- 端末はそのままでドコモ回線系以外の格安SIMに乗り換える場合、SIMロック解除が必要
- MNP予約番号は、ドコモショップ、電話、My docomoでもらうことができる
- ドコモのMNP転出料金は2,000円、有効期間は申込日を含めて15日間
- ドコモを解約する際にチェックする項目は、「解約金」「残債」「dアカウント」の3つ
- ドコモ本家は格安SIMに比べてサポートが充実しており、通信速度が安定している
- ドコモから格安SIMに乗り換えると2分の1~3分の1まで下がる
格安SIMに乗り換えることで毎月のスマホ代はグンっと下がります。
しかし、ドコモ本家と比較すると、やはりサポートが脆弱であったり、通信速度が不安定な時間帯もあります。
これらのデメリットを許容でき、それでも格安SIMに乗り換えたい!という方であれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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