海外から日本に帰国するので、1ヶ月だけスマートフォンを使いたい。
格安SIMの契約を考えてるけど、電波が弱くないか、速度はどのくらいなのか少しだけでも試してみたい。
そんな悩みを解決することができるのが、「プリペイドSIM」です。
ここでは、プリペイドSIMとは何なのか、メリットデメリットや購入方法など、ご紹介します。
プリペイドSIMとは?
プリペイドSIMを一言でいうと、「前払い制の格安SIM」のことです。
プリペイドSIMは月額制の格安SIMと違い、料金を前もって払い、設定された使用期限やデータ量を超えると使えなくなる、という格安SIMです。
過去にプリペイド携帯というものがありましたが、それの端末ではなく格安SIM版だと思っていただくと理解しやすいでしょう。
プリペイドSIMは前払い制であり、契約期間に縛られないという特性から、一時帰国等で短期間だけの利用、使いすぎが心配なお子様、気になる格安SIMの電波をお試しで使ってみたい等の用途で利用されることが多いです。
ただ、プリペイドSIMを利用するには端末が別で必要です。
今お使いのスマホをそのまま利用することができるものもありますが、端末によっては利用できる回線などが決まっているので、しっかりと回線種別の確認が必要です。
プリペイドSIMの色々な使い方を紹介
①格安SIMを試してみたい人
格安SIMが気になるけど、電波が入るか心配、地下では繋がるのか等、格安SIMを契約したいけど実際に使ってみないとわからない不安があるという方は、プリペイドSIMがオススメです。
格安SIMの使用感がどんなものなのか実際に使ってお試しすることができます。中にはそのまま月額制のプランに移行できるプリペイドSIMもあります。
②海外から一時的に日本に来る人
海外から日本への観光客や、海外に住んでいて日本に一時帰国する、なんて方にもオススメです。
2週間しかいないのに月額制の格安SIMを契約する、なんて勿体無いですよね!短期間なら1枚のプリペイドSIMで十分な上に、面倒な契約や解約の手続きが必要ないのも嬉しいですね。
③お子様にスマホを持たせたい人
お子様との連絡用にスマホを持たせたいけれど、使い過ぎるかもしれないと不安を感じている方にもおすすめです。
データ容量、有効期限を超えると自動的に解約となるため、使いすぎて追加料金が発生し請求額が高額になる、このようなことにはなりません。
プリペイドSIMの3つのメリットと2つのデメリット
メリット①:購入方法が豊富だからどこでも買える
プリペイドSIMは家電量販店やコンビニ、ネット等の様々な方法で購入できます。
例えば、
- 今すぐ使いたい人は量販店の店頭で購入
- 前もって用意しておきたい人はネットで購入
など。
自分の使用方法に合った購入の仕方ができます。
また、一般的な格安SIMはクレジットカードでの支払いが必須ですが、現金で購入することもできます。
メリット②:簡単に購入でき即日から使える
プリペイドSIMには、クレジットカードの登録や本人確認書類等の面倒な手続きが一切ありません。
そのため、購入は時間をかかることはありません。
また、家電量販店等で購入した場合、その日から使用することができます。
買ってすぐ使えるのはとても便利ですね!
ネットやコンビニで購入した場合は、SIMカードが後日発送となるため即日使用はできません。
メリット③:解約手続きが不要
プリペイドSIMは、必要なくなった際の解約手続きをする必要はありません。
購入したプリペイドSIMのデータ容量の上限、または有効期限を過ぎると、自動的に解約されるようになっています。
しかし、解約条件はプランによって少々異なるので、必ず説明をご覧くださいね。
また、プリペイドSIMを使いきった後のSIMカードの処分方法は、会社によって異なります。
デメリット①:料金が割高
料金設定は月額制の格安SIMに比べて高く設定されています。
もし1ヶ月程度であれば解約手続きなどの面倒さからプリペイドを選びたいところですが、2ヶ月以上利用する場合は、各種MVNOで求める容量のプランの格安SIMを契約したほうが安く利用できます。
契約も解約もWEBでできるMVNOもあります。
デメリット②:通話アプリ以外では音声通話ができない
プリペイドSIMは基本的にデータ通信専用のため、電話番号を利用した通話をすることができません。
どうしても通話がしたい!という方は、通話アプリ(LINEやSkype等)を使用することで通話が可能になりますが、電話番号を使った通話はできません。
通話料の安い通話アプリを紹介している記事もあるので、興味がある方はご覧ください。
購入方法による使えるまでの流れ(利用開始まで)
プリペイドSIMは様々な場所で購入できると先ほど紹介しましたね。
そして、使い始められるタイミングが違うので、自分に合った購入場所を選びましょう!
また、せっかくプリペイドSIMを買ったのに使えない!なんてことにならないように注意点もしっかり確認しておきましょう。
コンビニでプリペイドSIMを購入した場合
基本的には即日使用はできません。(登録から2~3日)
コンビニでプリペイドSIMを購入する場合は、レジでプリペイドSIMの料金を支払った後、ネットで住所などの情報を登録すると自宅にSIMを発送してくれるという流れになります。
ただ、一部例外はあります。
外国人観光客が多いコンビニは会社も数量も限られますが、SIMカード自体を売っている店舗があり、そのコンビニで購入すれば、即日使用可能です。
家電量販店や空港等の店頭でプリペイドSIMを購入した場合
基本的に即日使用可能です。
家電量販店や空港等の店頭ではSIMカードそのものを購入することができるため、お金を払えばその場で利用開始することができます。
すぐ使いたい人にオススメですね!
ネットでプリペイドSIMを購入した場合
基本的に即日使用はできません。
Amazon等のネットショッピングサイトや、各格安SIM業者のホームページから購入することができますが、SIMカード自体が購入後の発送になるため、家に届くまで1~3日ほどは掛かります。
利用する時期が明確であれば、好きな会社のプリペイドSIMを前もって用意しておくのもおすすめです。
なにより、自宅から購入できるので便利です。
プリペイドSIM購入前に確認しておくべきポイント2つ
プリペイドSIMの購入前に確認することを知らなければ、購入したけど使えない!なんてことになる可能性があります。
お金を払ったのに使えない!なんてことにはならないようにするために、購入時の注意点を書いておきます。
①SIMカードのサイズを確認する
SIMカードの大きさは、標準SIM、micro SIM、nano SIMの3種類あり、使う予定の端末が対応していないサイズのSIMカードを購入してしまうと当然つかえません。
そのため、使いたい端末はどのサイズに対応しているかをしっかりと調べてくださいね。
調べ方は、「お使いの端末名+SIMサイズ」とGoogleで検索していただくとすぐに出てきます。
くれぐれも間違いないよう、お気を付けくださいね。
②使用する端末はSIMロックが解除されているか確認する
プリペイドSIMは、SIMフリー端末かSIMロックを解除した端末でしか利用することができません。
そおのため、使用したい端末がSIMロックを解除した端末か、SIMフリー端末かの確認をする必要があります。
しかし、端末と回線のキャリアが同じなら使用可能な場合があります。各格安SIM業者のホームページに対応端末が載っていますので、確認してから購入するようにしてくださいね。
プリペイドSIMのタイプ別の料金・データ量比較
プリペイドSIMにはどんなプランがあるのか。
また、いくらで買えるのか、使えるデータ容量や使用可能日数はどのくらいかなど、プリペイドSIMのプランをタイプ別にまとめてみました!
使い切りタイプのプリペイドSIM
通信データ容量の上限や、使用期間を過ぎると自動的に解約されて使えなくなるのがこのタイプのプリペイドSIMです。
一度解約されてしまうと、再度購入する必要があるため、試しに使ってみたい方にオススメなタイプです。
U-MOBILE
通信データ量 | 全プラン共通 220MB/日 |
通信速度 | 225Mbps |
超過時速度 | 200Kbps |
利用期限 | 7日間 / 15日間 |
料金 | 約2,200円(7日間プラン) 約3,200円(15日間プラン) |
有効期限 | 7日間 / 15日間 |
SIMサイズ | microSIM ・ nanoSIM |
データ容量を追加(チャージ)できるプリペイドSIM
データ容量がなくなってしまっても、追加購入して使用し続けることができるプリペイドSIMです。
もう一度買い直すよりも安く、手間もかからないので、ある程度長期間の使用が想定される方や、使用期間が不透明な方にオススメです。
b-mobileのプリペイドSIM(2プラン)
1GB15DAYS(データ通信専用)
通信データ量 | 1GB |
超過時速度 | 128Kbps |
料金 | 980円(1GB/15日 for iPhone) 980円(1GB/15日 for iPad) |
有効期限 | 15日間 |
SIMサイズ | microSIM ・ nanoSIM |
対応キャリア | Softbank |
リチャージ期限 | 容量切れ・契約切れから2日以内 |
このプランは、SoftbankのiPhone・iPad専用simです。
格安SIMのお試し利用には最適で、15日間経過後には月額性の190PadSIMに簡単に移行することができます。
7GBプリペイドSIM
通信データ量 | 7GB |
超過時速度 | 128Kbps |
料金 |
■ドコモ ■Softbank |
有効期限 | 1ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
対応キャリア | ドコモ・Softbank |
リチャージ期間 | 容量切れ・契約切れから2日以内 |
日本への長期滞在だけでなく、格安SIMをしばらくの間使ってみたいという方に向いているプランです。
nuro mobileのプリペイドSIM
Prepaid LTE SIM
通信データ量 | 2GB 12GB |
超過時速度 | 制限なし |
料金 | 2GB :3,700円 12GB :13,500円 |
有効期限 | 2GB :30日間 12GB :180日間 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 200MB:1,500円 500MB:2,000円 1GB :2,838円 |
リチャージ期間 | 容量切れ・契約切れから2日以内 |
NUROモバイルが提供しているプリペイドSIMは、2つのプランで構成されており、あまりインターネットを使用しない人にも優しい有効期限が非常に長いプランまであります。
月額料金携帯とは少し違うため、買い切りののち長期間利用したい場合にオススメです。
※nuroモバイルのページへ届きますが、サイト下部へスクロールし、nuroモバイルをタップするとプリペイドページへ行けます。BIGLOBE NINJA SIM
NINJAという名前から、日本滞在する外国人向けプリペイドSIMのように感じますが、一般的なプリペイドSIMとして利用できる格安SIMです。
通信データ量 | 3GB 7GB |
超過時速度 | 制限なし |
料金 | 3GB :4,900円 7GB :7,700円 |
有効期限 | 30日間 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 1GB:2,000円 |
リチャージ期間 | 利用開始から31日目 |
楽天モバイルのプリペイドSIM
楽天モバイルのプリペイドSIMは、楽天市場など様々な場所で購入することができます。
プランは1GB、2GBの2種類あります。
通信データ量 | 1GB 2GB |
超過時速度 | 200Kbps |
料金 | 1GB :2,980円 2GB :3,980円 |
有効期限 | 1GB :30日間 2GB :60日間 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 500MB:1,500円 1GB :2,000円 2GB :3,000円 |
リチャージ期間 (リチャージから) |
500MB:30日 1GB :60日 2GB :90日 |
月額プランへの移行が可能なプリペイドSIM
容量を使い切ったり、使用期限が過ぎた後に月額プランに移行することができるプリペイドSIMです。
契約したいけど速度は遅くないか、不安な方は一度プリペイドSIMでお試しして、気に入ったら月額プランに移行、ということができます!
実際に使ってみたい格安SIMがある方にはオススメですね。
IIJmioのプリペイドSIM
IIJmioは格安SIMとしても人気のあるMVNOですが、そんなIIJmioには月額プランに移行しやすいプリペイドパックが販売されています。
通信データ量 | 2GB |
超過時速度 | 200Kbps |
料金 | 3,791円 |
有効期限 | 3ヵ月 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 500MB:1,500円 2GB :3,000円 5GB :5,400円 10GB :9,400円 |
月額プランへの移行期限 | 開通・チャージ日より4ヶ月後の末日 |
OCNモバイルONEのプリペイドSIM
通信データ量がすこし変わった、お試し目的のプリペイドSIMとして販売されているのが、OCNモバイルONEです。
通信データ量 | 50MB/日 |
最大通信速度 | 788Mbps |
超過時速度 | 200Kbps |
料金 | 2,800円 |
有効期限 | 利用開始から20日間 リチャージ後は50日間 |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 50日間:2,376円 |
リチャージ期間 (リチャージから) |
利用終了日の10日前から40日間 |
移行期間 | 利用期間中 |
mineoのプリペイドSIM
mineoは、プリペイドSIMの中でも珍しくau回線とドコモ回線の2種類の回線を利用することができます。
通信データ量 | 1GB |
最大通信速度 | 255Mbps |
料金 | 3,700円 |
有効期限 | 開通日の翌月末まで (最大2ヶ月) |
SIMサイズ | 標準SIM・microSIM ・ nanoSIM |
回線キャリア | ドコモ |
リチャージ料金 | 非対応 |
リチャージ期間 (リチャージから) |
非対応 |
移行期間 | 利用期間内 |
まとめ – 選び方のポイント –
購入場所には気をつけよう!
購入場所によって、使い始めのタイミングが変わってきます。
即日使いたい場合はSIMカード本体を店頭で購入しましょう。後日使う予定がある場合は、ネットやコンビニで購入すると便利ですね。
ただし、ネットやコンビニの場合発送に時間がかかるので、日数に余裕を持って申し込みをしましょう。
わざわざコンビニへ行っても購入フローはネットと変わらないこともあるので、ネットで購入する方が楽かもしれませんね。
自分にあったプリペイドプランを選ぼう!
プリペイドSIMを選ぼうとしたとき、データ容量や使用期間、料金等を気にしてしまいがちですが、何の為にプリペイドSIMを使用するかによって選ぶべきプランは変わってきます。
例えば、下記のように選びましょう。
- 一時的に利用したいだけ
⇒使い切りタイプ(u-mobileやIIJmio等) - 使用する期間がわからない・伸びるかもしれない
⇒追加購入ができるタイプ(楽天モバイルやnuromobile等) - 月額制のプランへの移行を前提としたお試し
⇒使用終了後に移行できるタイプ(mineoやOCNモバイル等)
ぜひ参考にしてくださいね!
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