MVNO(格安SIM)と聞くと「ドコモプラン」が多いイメージですが、実は最近「ソフトバンクプラン」を提供する格安SIM事業者が増えてきています。
しかし、
”ソフトバンクプランって何が違うの?”
”ソフトバンクの端末をそのまま使いたいけど、どの格安SIMがいいのか分からない…”
と感じている方もいるのではないでしょうか?
そこでこのページでは、おすすめのソフトバンク系MVNO7社を料金や速度の比較を含めてご紹介していきたいと思います。
ソフトバンク系MVNOを選ぶメリット・デメリット
ドコモでもなくauでもなく、”なぜソフトバンク?”と疑問に思いますよね。
しかし、ソフトバンク系MVNOには、ドコモやauにはないメリットがあるんです。
メリット:ソフトバンク回線はドコモ・au回線よりも通信速度が速い
一番大きなメリットは、ドコモやau回線よりも通信速度が速いということ。
じゃあなぜ速いのかというと、それぞれの回線で利用者数が違うからなんです。
結論から申し上げますと、利用者数は多い順にドコモ > au > ソフトバンクとなっています。
現在、日本には約600社もの格安SIMが存在していますが、そのうちの過半数はドコモ回線を利用しているといってもいいでしょう。
多すぎて調べ切れないですが、実際主要15社のうち13社がドコモプランを提供しています。
対して、ソフトバンク回線を利用している格安SIM事業者は、主要15社のうち3、4社です。
東京や大阪などの都会には人が集まりますよね。
そして人が過剰に集まり過ぎた結果、通勤ラッシュ時は悲惨なことになっています。
これと同じで、ドコモ回線を使う格安SIM事業者が多いため、回線が混み合いやすく1人1人が快適に使えなくなってしまうのです。
対して田舎では、どの時間帯でもスムーズに電車に乗ることができますよね。
ソフトバンク回線は今のところあまり混雑していないため、ドコモやau回線よりも通信速度が速くなるのです。
これはあくまで平均値ですが、ドコモ系MVNOとソフトバンク系MVNOは2倍以上の速度の差があります。
ちなみに、現時点では速いですが、これからソフトバンク回線を利用する格安SIM事業者が増えてくれば遅くなる可能性もあります。
デメリット:ソフトバンク回線は同じ格安SIMでもドコモ・au回線より割高
では、デメリットもご紹介していきましょう。
実は、ソフトバンク回線を利用しているプランはドコモやauプランよりも割高に設定されているんです。
具体例として、ドコモ・au・ソフトバンクすべてのプランを扱っている格安SIMの料金プランをご覧ください。
mineoの料金プラン
500MB | 3GB | 6GB | 10GB | 20GB | 30GB | |
---|---|---|---|---|---|---|
ドコモプラン | 1,400 | 1,600 | 2,280 | 3,220 | 4,680 | 6,600 |
auプラン | 1,310 | 1,510 | 2,190 | 3,130 | 4,590 | 6,510 |
ソフトバンクプラン | 1,750 | 1,950 | 2,630 | 3,570 | 5,030 | 6,950 |
QTモバイルの料金プラン
1GB | 3GB | 6GB | 10GB | 20GB | 30GB | |
---|---|---|---|---|---|---|
ドコモプラン | 890 | 990 | 990 | 2,690 | 4,690 | 6,690 |
auプラン | 890 | 990 | 990 | 2,690 | 4,690 | 6,690 |
ソフトバンクプラン | 1,140 | 1,240 | 1,240 | 2,940 | 4,890 | 6,890 |
mineo、QTモバイルどちらもソフトバンクプランが250円~440円ほど割高になっていますね。
ソフトバンクプランが高い理由として、格安SIM事業者がキャリアから借りる回線のレンタル料が高いということが挙げられます。
2017年4月時点の回線接続料は、ドコモが約67万円なのに対し、ソフトバンクは約94万円です。
レンタル料が高いため、必然的に月額料金も高くなってしまうんですね。
格安SIM自体かなり安いので、”このくらいの差だったら気にしない!”という方であれば問題ありませんが、”とことん安くしたい!”という方はドコモプラン、もしくはauプランを契約するのが無難だと思います。
失敗しない格安SIMの選び方
では、ソフトバンク系MVNOを選ぶメリット・デメリットが分かったところで、どの格安SIM事業者を選ぶべきかいくつか基準を確認していきましょう。
ここではスマホを利用する上で重要な3つの基準をお伝えしていきたいと思います。
知名度が高い格安SIMなら安心
必ずしも「知名度が高い=格安SIMとして優れている」というわけではありませんが、これはある程度当てはまると思います。
知名度が高くなると、人が集まりやすくなりますよね。
ユーザーが増えるということは、その格安SIMにお金が集まるということです。
お金が集まれば、キャリアから借りる回線を増やしたり、その他のサービスを充実させることができますよね。
結果として、「人気の格安SIM」になりやすい傾向があります。
例えばmineoは、コマーシャルなどもよく打っているため知名度が高いですよね。
「マイネ王」などのユニークなサービスも展開し、今や顧客満足度1位の格安SIMとなっています。
ちなみに「知名度が低い=悪い」というわけではありませんが、敢えてマイナーな格安SIMを選ぶことはないと思います。
料金を下げるより通信速度を重視すべし
格安SIMを選ぶということは、少なからず”スマホ料金を下げたい”という気持ちがあるはずです。
しかし、料金だけで選ぶと間違いなく後悔します。
なぜかというと、キャリアから格安SIMに乗り換えた人が唯一後悔しているのが通信速度の遅さだからです。
だから安いわけなのですが、実は、格安SIMの中にも通信速度が速いものは存在します。
例えば、UQモバイルやY!mobileなどのサブブランドやLINEモバイルのソフトバンクプラン。
これらは、キャリアの子会社でキャリアとほぼWin-Winな関係にあるため、キャリア利用時とほぼ変わらない速度でインターネットを利用することができます。
もちろん少し割高になりますが、スマホを使うたびにストレスを感じるよりは良いと思います。
数百円でも、数十円でも安くしたい…という気持ちも分かりますが、ある程度通信速度も考慮した方が賢い選択ができるでしょう。
どうせなら気に入るサービスがあるSIMを選ぼう
ここまで色々とお伝えしましたが、正直なところ、格安SIMである限り料金や通信速度はそこまで大差ありません。
”じゃあ何でもいいじゃないか!”と思うかもしれませんが、それぞれが展開している独自のサービスには結構違いがあったりします。
最近話題になっていますが、LINEモバイルはSNSがデータフリーですよね。
LINEやInstagramを頻繁に使う身からすれば、かなり嬉しいサービスだと思います。
また、マイナーではありますが、航空会社ANAが運営しているANA Phoneは、毎月の使用データに応じてマイルが貯まります。
このように、それぞれの格安SIM事業者が持っているサービスには個性が出ているので、”これいい!”と思ったサービスがあるのであれば、それも一つの決め手にするといいでしょう。
ソフトバンク系MVNO7社を徹底比較
ここからは、上記の条件を満たしているソフトバンク系MVNO7社を徹底比較していきたいと思います。
このページでご紹介するのは、以下の7社。
- Y!mobile:少し割高だが速度はピカイチ
- LINEモバイル:SNSのデータフリーで若年層からの支持が厚い
- mineo:顧客満足度1位の絶対的王者
- nuroモバイル:他MVNOにはない使用時間で選べるプラン
- QT mobile:BBIQ光と組み合わせるとコスパ抜群
- H.I.Sモバイル:1枚あるだけで78カ国どこでも使える
- ANA Phone:使った分だけマイルが貯まる
では、さっそく比較していきましょう。
【月額料金比較】安さで選ぶならQTモバイルが圧倒的に優勢
まずは、一番気になるデータごとの月額料金の比較です。(すべて音声通話SIM)
500MB | 1GB | 2GB | 3GB | 5GB | 6GB | 7GB | 9GB | 10GB | 13GB | 20GB | 21GB | 30GB | 50GB | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | 2,980 | 3,980 | 5,980 | |||||||||||
LINEモバイル | 1,690 | 2,220 | 2,880 | 3,220 | ||||||||||
mineo | 1,750 | 1,950 | 2,630 | 3,570 | 5,030 | 6,950 | ||||||||
nuroモバイル | 1,680 | 3,000 | 3,680 | |||||||||||
QTモバイル | 1,140 | 1,240 | 1,240 | 2,940 | 4,890 | 6,890 | ||||||||
H.I.Sモバイル | 1,200 | 1,700 | 2,400 | 3,600 | 5,500 | |||||||||
ANA Phone | 3,980 | 5,980 | 7,480 | 8,480 |
あまり知名度は高くありませんが、隠れた名SIMとも言えるのがQTモバイル。
表を見ても分かる通り、ほとんどのプランで業界最安値を実現しています。
3GBと6GBの料金が同じになっていますが、これは「ばり得キャンペーン」というキャンペーンを実施中だからです。
2019年5月31日までに申し込めば、12ヶ月間3GBの料金で6GB利用することができます。
また、格安SIMにはあまりない時間無制限の通話オプションや、月額500円でスマホやタブレットなど計5台まで保証してくれる「端末保証オプション」があり、他MVNOとの差別化がきちんとできている格安SIMです。
【通信速度比較】速度で選ぶならY!mobile一択
では次に、それぞれの通信速度を比較していきましょう。
こちらは、2019年1月4日(金)のデータを参考にしています。
参考元:格安SIM計測
やはり、サブブランドであるY!mobileの通信速度が安定しています。
朝:8.4Mbps、昼:9.8Mbps、夜:7.9Mbpsとキャリアほどはいかないまでも、申し分ない通信速度です。
また、H.I.Sもそこそこ良い速度が出ていますが、サブブランドには敵わないといったところですね。
ちなみに、残念ながらQTモバイルとANA Phoneのデータはありませんでしたが、QTモバイルに関しては口コミを見る限り速度への期待はできなさそうです。
mineoから乗り換え⤴︎ ⤴︎
QTモバイル…速度遅すぎてストレス。。同じ様な人いないのかなぁ… #QTモバイル #乗り換え— きむじぇに子🌼 (@m_mieak) 2018年5月22日
格安SIM全般に言えることかもだが、速度出なさすぎ。
ISDN か!
ってくらい遅い。
QT モバイルね。#QTモバイル— ゆうぞう (@yuzo_aloha_yuzo) 2018年11月23日
また、ANA Phoneはキャリアと同じ料金設定なので、おそらく速度もキャリアと同じように使えるのではないかと思います。
まとめ
今回は、ソフトバンク系格安SIMの料金・速度を比較してみましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、格安SIMを選ぶ上で大事なポイントをまとめていきたいと思います。
- あえてマイナーな格安SIMを選ぶ必要はない
- 料金よりも速度を重視した方が満足度は高い
- 気に入ったサービスのある格安SIMもおすすめ
これらを踏まえた上で、ぜひ最適なSIMを選んでくださいね!
また、格安SIMに乗り換える際は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ ソフトバンクから格安SIMに乗り換える方法
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